「商店街のネットワークを活用した産地と消費地のマッチング事業」がスタートしました。
これは、(財)食品流通構造改善機構の食品流通高付加価値モデル推進事業で、(株)商店街ネットワークが中心になって行うものです。
具体的には、都市部の商店街のイベント情報を産地に発信し、販売・PRを希望する産地に出展、または、販売の機会を提供するという内容です。
メンバーは、
(財)都市農山漁村交流活性化機構グリーンツーリズムセンター長
島根大学の助教授
高知の商店街振興組合青年部会長
品川商店街連合会
神奈川中小企業センター経営革新支援課
等々、全国で商店街を活性化させようと頑張っている人たちです。
実は、私も新参者として末席に入れていただくことになりました。嬉しい!
第1回のミーティングの後、食事をしながらそれぞれの産地や生産者、町づくりのことなどが話題に上がりました。
みんなそれぞれに個性が強く、プレゼン、説教、爆笑、とにかく、かなり主義主張の強い人の集まりで、非常に盛り上がった顔合わせミーティングでした。
私は、この人たちの話を聞きながら「なんて“土の匂いのする”、“地に足のついた”個性的な人たちなんだろう、なんでこの人たちはこんなに魅力的なのかな〜」と考えてしまいました。
私たち都会の小さな起業家は、苦手な人や嫌いな人とはつき合わないという選択ができます。隣の住人の顔がわからなくたって困らないし、普通に暮らしていけます。そして、それに慣れてしまいます。
でも、地方の人たちは、自分の意思や考えではどうにもできない、慣習や文化・風土の中で生きていかなければなりませんから、嫌いな親戚や嫌いな隣の人ともつき合っていかなければなりません。
私は、それが嫌なために田舎を出てきたというのに、こうして30年近くも都会で暮らしていると、その窮屈さの中で生きていくことは、窮屈ではあるけれど、だからこそ、人と人との繋がりを大切にした人間関係が創り出せるということが本当にわかるようになってきました。都会で失われつつある、助け合いの中で生きる大切さを、今、もう一度取り戻さないといけませんね。
そういう観点からも、地域を巻き込むコミュニティビジネスが、全国でさかんになることはとても良いことだし、大切なことだと思っています。
2007年問題で、退職される方達が地域に戻ってくるということは、古い価値を、地域に再現する役割を持っているのではないかと私は思っています。おじさん、おばさん達には、是非、頑張ってほしいものです。
私は、東京にいながら故郷である青森を元気にしたいということがライフワークとしてあります。青森を元気にするだけではなく、実は、その裏には、同じくらい強く、都会の人に都会にはない、違う価値感をしっかり知って体験してほしいという願いがあります。そして、地方に思いを馳せて、地方の資源を大切にしてほしいと思っています。
特に都会の子ども達には、将来を担う上でも田舎の人たちと触れあうことは大切なことです。
人は疲れたり心が弱ったりしたときは“人の支え”と“自然の恵み”は大きな癒しとなります。どちらもお金には換算できません。そしてどちらも、繋げるためは繋ぐ人が必要です。
だから、私は青森と都会を繋いで、起業家とその子ども達を田舎に繋ぐ応援をしたいと思います。
最近増えてきた、士業やコンサルやセラピー系の、スキルを学んで、人にそのノウハウを提供するビジネスをしている人を見ていると、特に、この人たちには、土の匂いが必要だと思うのです。
スキルは、土や、自然や、違う環境にいる人たちと共に生き続ける場の体験を通して身につけるもの。そうすることで、“言葉”の奥が深くなり、思いが本物に成長してくるのではないかと思うのです。
仕事以外の“生きる場”を持つこと。まったく違う環境や、違う価値の中に自分を置いて、「おつきあい」ではなく「膝つき合わせてつき合う」時間を持つことがとても大切だと感じるのです。
今回の委員会の仲間達と、どのくらい膝をつき合わせてつき合うことができるかはわからないけれど、都会の起業家達に、少しでも第二の故郷を体験する機会を作り、自分にご褒美あげてね〜、と言ってあげられるようになりたいです。
みんなが喜んでくれることが、私自身のご褒美にもなり、小さな夢の実現にも繋がるのです。日々、夢も現実も進化しますね。
どんな小さな夢が実現するのか、楽しみにしていてください。
ところで、先日、「ガイアの夜明け 第228回 」で放映された村おこしプロジェクトは本当に素晴らしかったです。(※文末に、全国放映日一覧掲載)
「故郷よ、生き残れ…〜地方改革 自立への苦闘〜」
これは、「自己成長力」を教育プログラムの中心において、教育活動をしていらっしゃる羽根拓也さんが、1年以上も前から進めてきた村おこしの様子が放映されたものです。
羽根さんはこんな人↓(キープラ主催のときの講師プロフィール)
http://www.keyplanet.com/event-seminar/p/250610.html
世界遺産に認定された奈良県十津川村の「古道」を歩くツアーです。十津川村は、羽根さんの故郷なのだそうです。いつの間に村おこしのコンサルタントになったんだろうと思ったら、こういうことだったんですねぇ。
1年以上かけ、わざわざスペインまで調査にも行って、村全体を巻き込んで取り組まれたのですから、よほどやり甲斐のあるプロジェクトだったに違いありません。
このツアーは、2泊3日、ずっとずっとずっとずっ〜と、ひたすら歩くんです。便利になりすぎて、日頃運動しない人も、山道を自分の足で歩いて、谷川に水を汲みにいって自分の力で魚や野菜をとります。食事は、地元の食材をつかって村のおばさん達が作ったお弁当です。本当に非日常の苦労が喜びに変わる時間を体験したりするんですね。温泉につかって、くたくたの身体へご褒美をあげるとか、動く体験を通して味わう喜びが画面から感じられました。
下記アクティブネット通信から配信されたものから、一部分だけご紹介します。メルマガの配信も行っていますので、興味のある方は、下記URLにアクセスしてみてください。
Active Net Press ===================== 2006年08月10日====
アクティブNET通信2006
提供 アクティブネット通信・編集局
< http://www.als.co.jp >
================================ Active Learning Group ====
■■■ 世界に広がるウォーク・ブーム
● 分 析 1:
「スピリチャルウォーク」がヨーロッパで人気急上昇中!
世界遺産として認められている「道」は、全世界でスペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」と日本の「紀伊半島の霊場と参詣道」の2つのみ。これらの2つの道は、互いに千年以上の歳月をかけて、作り上げられてきた信仰の道である。
スペインのサンティアゴの道では、最近、信仰心からではなく、「自分の精神性を高めるために歩く(=スピリチャルウォーク)、ウォーク参加者客が急増しているという。ゴールまで歩き通すことによって得られる達成感を、仕事にいかしたいというビジネスパーソン、都会での生活にあきたらず、高い満足感を求めて参加する中高年や若者、家族やカップルの絆を深めたいという欲求までも満たし、人気急増中、参加者は、ヨーロッパ全土、さらには北米アメリカやアジアからの参加者も急増中という。
● 分 析 2 :
能動体験が生み出す、高い教育効果
人気の秘密は「能動体験」にある。バスにのって観光地に赴き、写真をとって帰るといった「受動的旅行」に比べ、スピリチャル・ウォークでは、自分の足で何キロも歩き、結果を残すといった「能動的旅行」が体験の中心になる。自らの「心」と「体を使って、ゴールを目指す能動的旅行では、受動的旅行では決して得られない強い印象、満足感を得ることができる。これが「心身再生」を引き起こすのだ。
また、歴史的な意味性があるこの道を、複数の人々といっしょにゴールを目指すということにも深い意味がある。これによって、一人では達成することが困難な目標が、達成しやすくなるのだ。これらの要因にこそ、「人材育成効果」の鍵が隠されていると言える。
本ツアーでは、さらにこれらの効果をいかすために、ヨーロッパのウォークにはない、ワークショップを随所に挿入している。これらのワークショップを開発したのは、日本の教育界の第一人者によるチームである。
百冊の自己啓発本を読むよりも高い教育効果が、十津川村のスピリチャルウォークにあるといえる。
============================================================
いかがですか。
新聞などでもとりあげられたそうですので、読んだ方もたくさんいらっしゃると思います。参加者の一人が、最後に「他にたくさんある観光ツアーと違って、このツアーは本物です。」と言っていたのがとても印象的でした。
私たちも、もっともっと意識的に自分の身体と心に感謝し、喜びを与えたいですね。
自分にご褒美をあげましょう!
ということで、私も8〜10日は、青森のアントレプレナーツーリズムに参加して自分にご褒美をあげてきます。青森でできる事業ネタ探しツアーです。
自分にご褒美をあげていないあなた!
私がきっと、あなたにご褒美をあげる企画を考えますからね。
楽しみにしていてくださいね!
※----------
「ガイアの夜明け 第228回 」全国の放映日一覧
9月5日(火)【終了】 22:00〜テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知、テレビ大阪テレビせとうち(岡山県、香川県)、TBQ九州岐阜放送、琵琶湖放送(滋賀県)、テレビ和歌山
9月10日(日) 時間未定 信越放送(長野県全域、新潟一部)
9月11日(月) 22:25〜三重テレビ
9月14日(木) 21:00〜奈良テレビ(十津川村での放映日!)
9月15日(金) 10:00〜高知放送
9月16日(土) 17:00〜南海放送(愛媛県)
9月17日(日) 南日本放送(鹿児島県)
9月18日(月) 24:25〜北日本放送(富山県)
9月25日(月) 24:25〜東北放送(宮城県)
10月9日(月) 24:25〜熊本放送
10月23日(月) 25:25〜テレビュー山形
10月26日(木) 25:45〜静岡放送
----------
|