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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
2006年5月11日配信★【きぷら開運127号】★より
川野真理子の「たかが10円玉1個で」
近所のスーパーに入っていたクリーニング屋さんが潰れて、新しいクリーニング屋さんが入りました。
レジのところに「袋を持参してください」と書いてありました。
帰宅が遅くなかなか立ち寄れないので、間に合った仕事帰りに、袋を持参できずに取りに寄ると、アルバイトが「袋代10円をいただきます」と言いました。
10円を取るなら取るって、どうして正々堂々と書かないのかと、ムッとしました。
すかさず「あら、10円取るなら取るって書いてよ。なんで書かないの?」と口から出かかりましたが、さすがに10円でそんなことを言うのも、ナンだし、息子の同級生だったりしたら困るな〜とか、大人の分別が働いたのでした。
そのせいか、受け取ってからも嫌な気分が残ってしまいました。
「袋を持参してください。」まで書いてあるのだから、
「当店では、環境問題に配慮し、袋の再利用をお願いしております。ご持参できない場合は10円を頂戴いたしますので、ご協力、何とぞよろしくお願いいたします。。」
とかって書かないのだろうか。
書いてあれば、ムッとしなくて済む話だし、それどころか、この店のポリシーを理解し、賛同し、なかなかよいお店だとファンになるかもしれないのに、たかが10円の徴収を書いたりすると、印象よくないから書かないでおこうと思ったのかしら、と考えてしまいました。
だとしたら、本当にここの経営者は、お客をバカにしています。
そう思ったらここのクリーニング屋さんには行きたくなくなりました。
もちろん、10円が惜しくて行きたくないのではないですよ。
10円を通して見える経営者の理念が嫌だったのです。
ひょっとして、店主はそんな難しいことはナンにも考えていなかったのかもしれませんよ。
でも、どちらにしても、お客は何も言わずに黙って去りました。
たかが10円です。お客さんって、怖いな〜と思いました。
私たちは、自分の商品やサービスを通して、経営者としての物の考え方や理念や生き方をきちんと反映しているでしょうか。
儲かればいいとだけ思っているような経営者は、今時流行りません。
と、こんなことを考えていたら、
4月のキープラネットの定期交流会でお話をしてくださった、経営コンサルタントの大橋先生が、「ここのNPOには、活動理念が部屋に貼っていませんねぇ。」とおっしゃった意味が、今頃になってようやく深く胸に入ってきたのでした。
一人経営でも、SOHOでも、NPOでも、大手企業が貼っているような経営理念というものを、一度掲げてみるといいかもしれません。
念を込めて。
そんなことを、たかが10円玉1個で考えさせられたのでした。
私は、これから、考えてみようと思っています。
あなたは、自分の会社や自宅事務所に、経営理念を貼っていますか?
キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html
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