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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2005年12月8日配信
★【きぷら開運117号】★川野真理子の“おバカでごめん!〜息子の話〜より
■ 〜息子の話〜

朝ご飯の残りものを弁当に詰めていたら、息子が言った。

「ふざけた弁当だなぁ」

思わず、ブッと吹く私。

「コロッケ弁当って呼んでよ。」

「そんなもんは、コロッケ弁当って言わねぇょ。」

そうか、コロッケ1個しか入ってないのは弁当とは呼ばないのね。(笑)

それ以来、事務所では「あたし、今日弁当もってきたんだけど、ふざけてんのよ。」
「あ、あたしも今日ふざけてるの。」

てな会話になっている。

忙しくて煮える前のタマネギを出したら「俺は、もうちょっとやる気のねぇタマネギの方が好きだ。」と言ったりする。

       やる気のねぇタマネギ ねぇ・・・

       なかなかいい表現だなぁと思う。

まずい料理を出すと、まずいと言わない。

「ごめん、これは俺の口に合わない。」とか言っちゃう。

親が優しいと、子どもまでこんなに優しくてよい子になるのね。(爆)

ある日の夜。

「母さん、神様っていると思う?」

「ん? 神様? いるよ。いると思うよ。なんで?」

「いるなら、ちょっとお礼でも言ってみようかなと思って・・・」

「あぁ、そうか。言っときなよ。言っといた方がいいね。神様もきっと喜ぶよ。」


そうなのだ、このごろ、彼にはずっといいことが続いている。

1つは、
音楽の道で生きていく! とか言っちゃって、専門学校に受かった。

でも、親は、息子が勉強をしないおかげで学校に2度も呼ばれたけど。

2つめは、
居酒屋でバイトをさせてくれと言って、ずっと反対していたのだがついに、ここの店でやりたいからと、私を連れて行き説得した。
それでも「夜のバイトはダメ、なんで居酒屋なの?」と聞く私に、彼は言った。
「俺、まかないのあるところでバイトしたいんだよ。」

胸が切なかった。親がいつも遅いために、彼は自分で晩ご飯を作って食べなければならなかったから。

「じゃあ、あなたのお父さんに聞いて、お父さんがいいって言ったらいいことにしよう。」ということで、別れて暮らしているお父さんに責任をおっかぶせた。

お父さんは、渋々OKを出した。

そして、面接をして、受かった。

3つめは、
なんと、初めて彼女ができた!

こんないいことづくめで、彼は今すっごくいいカンジだ。

子どもが幸せそうなのはいいな〜。

子どももきっと、親が幸せそうにしているのを見てるのはいいカンジなんだろうな〜と思った。私もニコニコしていよう! と思った。


「あんたが、俺のために好きな仕事を諦めたなんて、俺が大きくなってから言ったら、許さねぇからな。」

「ごめん、本当にごめん。あんたのために仕事を諦めなかった。自分のやりたいことをやり続けてしまって、ごめん。」

高校3年の息子と、そんな会話をするようになった。

停学処分も終え、反抗期も越えて、彼は大人になってきた。


もし、この息子が無惨な形で殺されてしまったら、狂ってしまうかもしれない。


どうか、どうか、今週、先週と立て続けに起こった小さな女の子たちの悲しい事件が、もう起こることがありませんように。

これ以上、親に悔しくて悲しくて不安で、やりきれない思いをさせないでください。

どうか、神様、子どもたちを残虐な行為からお守りください。


  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html
 
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