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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2003年10月33号 「届ける」

 送って届ける。書いて届ける。話して届ける。お届け物はたくさんあって、特に実りの秋は、故郷からのなつかしい物が温かさと一緒に届く季節だからとても嬉しい。目に見えるお届け物はいいよね。 リンゴを送ったのに届いたら柿になっていたなんてことはないし。(笑)
 ところが、目に見えない届け物は、ときによっては、リンゴを送ったのに柿になって届くということもよくある。
なぜだろうか?

  届いたかどうかがわからないこともあるし、届いたものがはたして、本物なのかどうかさえわからないこともある。
 一生懸命話している人の、言葉と気持ちにギャップがあったり、本心は「そうは思っていない」のに「そう思う」と言ってしまう人もいる。

  私は、できるだけ相手が変わっても状況が変わっても、相手に合わせた物の言い方をしないようにしている。なぜならば、私は上書きの女なので、記憶力がないから。(笑)相手に合わせてコロコロと違うことを言っていたら、信用なくしてしまうからね。
 だから人にも「頼むから、そんなに複雑にならないで、もっとわかりやすく物事考えてよ。どうしてそんなに余計なことまでいろいろくっつけちゃうかなぁ」と、思わずそう言いたくなる。

  言葉が流暢だったり、語彙力があったりすると、私たちはすぐに、その気になったり思いこんだりするけれど、そろそろ、本物を見分けるようにならないといけないのではないだろうか。
 情報が山ほど流れる中で、正しいか正しくないかだけではなく、自分の心にピタッと届くかどうかを、もっと大切にしなければならないと思うのだ。
 この人は、本当は何がいいたいのだろうか。この文章には、書いた人の本当の気持ちが入っているのだろうか、言葉を二重に使っていないだろうか。
 そして、この人の話から、私に何が届いたのだろうか、と、そんなことを、近頃考えるのです。

  起業家は特に発信が大切です。発信した時は、相手にちゃんと届いたかどうかを確認しましょう。ちゃんと届けようという気持ちを、本当に忘れないようにしましょう。
受信する時には、情報の正しさや鮮度だけでなく、本当にこの情報を出したいというその人の気持ちが入っているかどうか、それを読みとる力もつけていきたいものです。
「あなたのために」という言葉が、本当にあなたのためなのかどうかを、自分で感じてみましょう。もしかしたら、決してあなたのためになっていないこともあるかもしれないのです。

 どんなに偉い先生や、有名な人が言ったとしても、自分に届いてくるものがない時には、鵜呑みにすることもないのです。そうでしょ?

実りの秋のお届け物、あなたは誰に何を届けたいですか?

  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html 西新橋にて
 
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