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キープラネットについて
代表・川野真理子


コラム「銀座物語」
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−銀座物語− 独立と人生は、キープラネットが発行している会報誌の巻頭に
代表の川野真理子が毎号掲載しているものをホームページに掲載しています。
※1998年創刊号から2005年39号までは「神宮物語」として配信していました。
  2001年8月22号 夢と現実

 「1000万円あげる」という事業プランコンテストに春と 夏二回も事業プランを出したおかげで、最近解ったことがある。

 何が解ったかと言うと、今更で申し訳ないけれど「起業家は自分の足で階段を上る」というとてもシンプルな事実である。

  よく起業家仲間と話すと「今は好きな仕事で食えるけれど、このままで良いとは思っていない。次の新しいことを考えないと仕事も力もなくなっていく」と言う。
 キープラネットも三年を過ぎたあたりから、もっと具体的に起業家をサポートできる仕組みや活動をしていくためには、どうすればいいのだろうと次の展開を模索していた。

  私は棚の上に自分の夢をあげたまま、お金がないので「今」出来ることを地道にやってきたし、そして運を気長に待とうと思っていた。が、そろそろ運や時を待つのも飽きてきて、運がこちらに向いてくるように仕掛けていきたいと思い始めていたから、1000万円の事業プランはちょうどよいタイミングだった。

  書いているうちに自問自答する。「1000万が当たらなかったら、この起業家センターの夢はまた棚の上に返すの?」そして私が言う。「いや、もう返さない。1000万当たらなかったら、他から1000万円を集めてくる」と。「本当に集められるの?」と再び。「集まるかどうかはやってみないとわからないけれど、三年前に夢が夢だった時にはなかった「温かい力」が今は沢山ある。会ってみんなに力を貸してほしいとお願いして歩くのも自分自身への挑戦だからやっていくつもり。」と答える。すると「こんな時代に大金出してくれる人がいると思う?」とくる。「一人一万で1000人という方法もある。これはとても大変だし時間もかかるけれど、覚悟している。」

  こうしたやりとりと計算を何度も繰り返しているうちに、棚の上の夢は現実の計画として私の手の中に降りてきた。私の手には余る夢なのに、私の両手に乗って掴める夢は、もう夢ではなくて現実の世界に来ようとしている。

  起業家たちは未経験のことに挑戦するのが好きで、そうして力をつけ、また自分の足で次の階段をのぼっている。私にだって出来ないはずはない。とても高い階段でため息が出そうだけれど、キープラネットを始めた時に思った「キープラネットをやめない自信」と同じく「高い階段を落ちない自信」という変な自信に支えられて「起業家センター」を目指していこうと決めた夏であった。

 で、夢は現実に降りてきたけれど、ふっと見渡せば、私の周りには現実が一杯。秋からのイベント続きという現実、社員がいないという現実、雑務の山という現実、お金がないという現実、そして母という現実、現実だらけでどこにも夢がない。

 あれっ? 私の夢はどこ?  

ガンバレ! 1000万円の現実物語。

  キープラネット代表 川野真理子
http://www.keyplanet.com/kawano/index.html 神宮前にて
 
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