いつになく難しい本を読んでいたら、コンテンツ重視の時代には「メディアリテラシー」は不可欠能力だとして、次の三つを段階的に述べていた。メディアリテラシーとはマルチメディアを媒体とした受信から発信までの処理能力のことを言うそうだ。第一段階「メディア使用能力」(多様なメディアを使いこなして、効率的に情報を入手するための能力)第二段階「メディア受容能力」(メディアを使いこなして得た情報を、批判的に読み解いていく能力)第三段階「メディア表現能力」(自ら読み解いた情報を、自分の言葉で発信する能力
ここでおやっと思ったのは受容能力の「得た情報を批判的に読み解いていく力」という所である。普通に読み解くのではない、「批判的に」読み解いていくのである。多分、ここが一番難しい所なのではないだろうか。鵜呑みにせず、批判的に読み解くことが出来れば、氾濫する情報に溺れる心配もないし、自分にとっての必要と不必要の区別もつきやすい。仮に「批判」とまでいかないにしても、せめて「私はそうは思わない」と思える自分なりの体験を通した価値観があれば「自分の言葉で発信する能力」は比較的楽に出来るだろう。 (かな?)
キープラネットは今年「情報発信能力を高めよう!」というテーマを掲げた。情報発信のツールはHPやメールマガジン&MLの他にも、チラシであったりDMであったり、企画書であったり、広告や執筆もそのうちの1つに入る。このテーマを選んだのは様々な発信ツールに自分の魂を入れ、効率的に沢山のほしい人に届けるために、色々なことを仕掛けていこうとの思いからである。
益々多くの素人や玄人が簡単にインターネットを使って情報の送り手になり、膨大な情報が目の前を通過する時代には、ぼーとしているとついついスピードに飲まれて心を亡くす状態になる。本当に自分なりの標準と価値観を常にもっていないと思い切りはまってしまうか、思い切り情報格差の中で置いてきぼりをくらってしまうだろう。「早いが勝ち」はITビジネスの世界、「心の価値」はコミュニティ&ネットワークの時代には、スピードよりもっと大切にしなければならない大切な大切なものなのだ。これを忘れたら人の心は離れてしまう。そして知らず知らずに忙しさに追われ、知らず知らずに用件のみしか口から出ず、そしていつの間にか、おかげ様で「この頃の川野さんは鬼のようです」とさえ言われるようになる。ああ、なんということか・・
忙しい時代の情報発信術、今年こそは自己を包み、人を包み、魂を入れてがんがん情報発信をしなければ!
と、心を鬼(?)にして誓うのでした。
※参考図書「デジタルスタイル 著者 原田 保 英治出版」 |