私は、10年前にスキルだけを頼りに自宅を事務所に会社を興しました。３年も経たずに、スキルだけでは会社を経営することは出来ないということを実感し、経営センスを身につけるための勉強会を始めました。これが５年前のキープラネットの始まりです。

クチコミで会員が増え、会費だけではまだまだ喰えないことを承知で、３年目には腹を据えて本業として取りかかることにしました。自分自身がこのキープラネットを経営していけるようにと、経営に必要な講座や勉強会をたくさん開催してきました。交流会やパーティー、カタログ制作、出版等々も含めると、これらの回数は４年間で150回を越え、私はその全てに参加している皆勤賞でありながら、一向に「経営力」はつきませんでした。もちろん、人を雇うことができないために、１人組織で黙々と長時間労働で頑張りましたが、それでも経営力はつきません。お金だけは尽きました。（笑）

なぜ、こんなに人一倍頑張っても、事業収益が上がっていかないのか、経営がうまく行かないのかと、自信をなくしかけた頃、独立事典やアントレの編集デスクで、自らも１７年間会社を経営している増田紀彦さんに会い、目からウロコの話を聞きました。

世の多くの経営コンサルタントや経営指導者は、人事や労務も発生していない個人起業家に「経営」を教えて、本当に大切な「事業力」の大切さを教えていない。何よりも大切なことは、数字の読み方や人の使い方ではなく「自分の事業が決して誰にも負けない強い事業力をもっているかどうか」なのだと話してくれました。「経営力」と「事業力」は違うんだよということでした。

そして、拡大、拡大で事業を大きくしていくと、経営や会社に振り回されて、自分らしい生き方や、望むあり方とは遠くなっていく人が多い。また、自分が行う事業なのだから、他人の成功話やハウツーを真似るのではなく、独立者自身の考え方や条件などを大切にして、自分が事業を進めやすい環境を創り出していくのが「経営力」なんだ、ということを増田さんご本人のさまざまな体験も含めて、話してくれたのでした。

このことを、私はどうしてもこれから独立しようとしている人たちに、 伝えたいと思いました。本気で起業支援をする者として、増田さんには絶対にこの物の考え方をたくさんの人に伝えてほしいと思いましたし、私自身は、私でなければこの講座を企画できないと思いました。これがこの講座が生まれた背景です。

お金があんまりかけられないのなら、かけなくても出来る方法を探そう、その結果、それが自分の強みにつながる事業になったという具体例も、全国を取材してきた中から、たくさん紹介してもらいます。皆様の周りに本気で独立をしようと考えている人がいらっしゃいましたら、是非、この講座をご案内ください。他では決して学ぶことのできない、独立の正しい準備と自分らしい独立の仕方、あり方を理解することができます。また、独立したが上手く行かないと言う人にとっても、自分の事業を真剣に見つめ直す、とてもよい機会になるはずです。独立を考えている女性や男性、学生さんのご参加も心からお待ちしています。