Jazz concert&party thu,26DEC 2002


年末ジャズコンサート&パーティーのお知らせ
今年のキープラ年末パーティーはスゴイんです!!

    2002年12月26日(木曜日)

「今年の年末は、みんなが滅多に聴けないようなスゴイ人のコンサートをキープラで主催したい」と川野さんから相談があった真夏のある日、柳沢は考えました。

 年末と言ったらたった4ヵ月後、ギョーカイの常識としてスゴイ人のコンサートをこんな間近になってブッキングするのは無謀というものだ。しかし相手はキープラの真理子様、“常識”が通用するはずもなく、“無謀”と指摘されてあきらめる気配など皆無ではないか。これはなんとかするしかなさそうだ、トホホ。

 そんなわけで超特急で準備いたしました。ブラジルのコンサートツアーから帰国したばかりで時差ボケも残る状態の、ジャズフルーティスト・中川昌三氏の自宅へすぐ連絡を取り、年末のスケジュールを押さえることに成功! 主役が一流ミュージシャンであれば共演者もまた一流が集まるという法則のもとに、ピアノ&ヴォーカルにはジャズ界期待の新人・石塚まみ氏、ウッドベースには実力派・吉野弘志氏が決定。この豪華な顔ぶれでジャズ・トリオの演奏をお届けします。

 今回のバンドマスターである中川昌三(まさみ)氏は、現代音楽・クラシックの分野では中川昌己、ジャズでは中川昌三として活躍する多才な演奏家。東京藝術大学在学中からジャズ界に身を投じ、ギル・エヴァンス・オーケストラを皮切にさまざまなスタイルのバンドで経験を積んでいます。キース・ジャレット、リッチー・バイラーク、デヴィッド・ベノア、ドン・フリードマン、ジョージ・ムラーツ、エディー・ダニエルス、リー・コニッツ、佐藤允彦、渡辺貞夫、渡辺香津美、富樫雅彦、大野雄二の各氏の他、数多くのバンドやプレイヤーと共演。これまでに14作のCDをリリース。ジャズの2ndアルバム『touch of spring』(1988年)はJVCビクターより国内リリース、GRPレコードより全米リリースされ、その収録曲は中川氏が出演するJTのCF曲としても話題となりました。フルートという楽器の未知なる可能性を聴衆に知らしめた演奏家といえるでしょう。

 本場のジャズシーンでも堂々と通用する実力を持ちながら、根底はしっかりと日本の音楽家であり、彼独自の音があります。中川昌三のフルートは、時には篠笛や能管のように、また時には尺八のように、東洋的な風情を見せたかと思えば、まるでアルトサックスのように官能的な情念を表現したり、これぞフルートという輝かしく華麗なパッセージを見せつけたり、フルートはこれほどに多彩な音色と表現力を持つ楽器だったのかといつも驚かされます。12月のコンサートは、大人のジャズ&ポップスをたっぷりと楽しめるステージになることでしょう。詳しいご紹介はまたの機会に・・・


(有)フルシェット 柳沢まどか 

詳細ページへ推薦文IIへ