「より大きな目標を達成するためにNPOも事業性が必要」
日経ウーマン2003年1月号に「ソーシャルアントレプレナー」として紹介される
川野掲載写真社会的意義のある事業を起こす時、会社設立とNPO(非営利活動法人)法人にはどんな差があるのだろうか?

起業家ネットワーク「キープラネット」の代表川野真理子さんは、NPOにこだわった一人。10年前にパソコン関係の会社を設立したが、「企画の立て方や営業広告のことなど知らないことが多すぎて、スキルだけでは会社は続かないと思い知った」。

そこで98年、「起業した後にもっと営業センスを身につけようという同じ立場の女性だけで、経営者のためのスキルアップ・情報交換・交流のためのネットワーク「キープラネット」を設立。

02年6月にNPO法人となる。NPOと聞くと、ボランティア的なイメージもあるが、「それは違う」と一蹴する。「起業家支援という公益活動の継続のために、もっと利益をあげたい。あげた利益は会社のように株主に還元するのではなく、自分たちの理想を実現する社会貢献事業にあてていくというのがNPOの意味なんです」