「孤独感」や「独りよがり」は最大の敵と心得よ

ネットワーク活用で 自信・安心・前進!

独立したら、叱咤してくれる上司はいないし、悩みを共有できる同僚もいない。すべては自己責任と頑張るのもいいが、悩みや課題をひとり抱えすぎると、思わぬリスクを生んだり、スランプに陥ったりするもの。そんな時はネットワークをうまく活用したい。仲間の知恵と力を拝借すれば、きっと解決の糸口が見つかるはず。先輩たちの笑顔に続こう!
多彩な業種の起業家が共に切磋琢磨する

NPO法人 キープラネット

  自分サイズで仕事をしている起業家には、情報と人脈、そして資本が少ない。私が独立した時、そう痛感しました。だったら、仲間と協力して、自分に足りない力を強化すればいいじゃないか、というのが、キープラネットを設立した時の私の思いなんです。
  私たちは「個人起業家」という一般的ではない造語を使っています。これは、利益最優先ではなく、仕事のクオリティーを最優先に考える、そんな個人を応援したい、という意味を込めて。会員の業種も限定していません。実際、さまざまな業種の人が会員にいます。異業種の人と一緒にスキルアップする意義は大きいですよ。勉強会や交流会も頻繁に開催していますし、ML(メーリングリスト)も活発。そこでグチをこぼしたって全然構わない。本音でOK。どんな弱音を吐いても、受け止めてくれる仲間がいっぱいいるのが、キープラネットですから。孤独に仕事をしていると、心が弱る必ずある。そんな経験をした人、したくない人、ずっと待ってますよ。


スタッフの悪い面ばかりが目につく。でも相談相手がいない。経営は向いていないのか、と
人材育成の専門家と出会って、スタッフ教育を即、依頼。
私もプラス思考に変身ですよ。

独立して3年目、スタッフとの隔たりを感じていました。孤独でしたよ。なぜ私は人に恵まれないんだ、と落ち込んでばかり。でも私の知り合いに経営者は皆無。悩みを共有できる相談相手もいなかったんです。それで、キープラネットの会員に。経営に関する知識を得れば、イジイジ状態からも脱皮できると考えたんです。
入会してある時、頻繁に流れてくるMLを見ていると、コーチングを行う、ある会員が発言していました。その言葉選びがとっても素敵で、思わず「コーチングを生かした子育てセミナーを共催しませんか?」と誘ってみたんです。それからですね、私が前向きになれたのは。その人には、私一人で抱え込まないよう、第三者という立場で、スタッフの良き相談相手になってもらっています。外からの風が私にもスタッフにもいい刺激になっていますね。
入会前の私は、事業を難しく考えすぎていたのかも。今はスタッフのいい面をたくさん発見できる前向きさを取り戻しました。もうイジイジ状態からは完全に卒業。だって、私には心強い仲間がたくさんいますから。



仕事につながる人脈が第一。「士業たるもの」という古い意識も染みついていましたね
女性の直感的発送にブッ飛び、ビジネス感覚も変わりました。
私らしさを全面に出してます。

社会保険労務士はライバルが多いので、新規の顧客開拓が必要と、仕事につながるネットワークを探していました。それで選んだのが、キープラネット。
ところが、いざ入会してみると、めったに仕事にはつながらない(笑)。しかも、女性やクリエイティブな業種の方など、普段はなかなか出会わない、いわゆる右脳系の直感で物を言う人が多いんです。最初は、かなり面食らいましたね。
象徴的だったのが、会員の仕事情報冊子に掲載する自分の写真を選んでいた時。私はキリッとした表情の写真が“士業らしく”ていいと思っていました。しかし、女性陣は、ニッと歯を見せて笑う写真のほうが“ボクらしい”と力説するんです。それで、ハッとしましたね。社会保険労務士って、まだまだ「先生」なんていわれちゃう業種でしょ?そういう古い感覚が、私にも染みついていたんだなって。だから今は“自分らしさ”が私のウリ。スタイルを変えてからは、仕事の依頼も増えてきましたし、顧客への接し方も変わりました。
キープラネットに入って、本来の自分を取り戻したというか、どんどん脱がされたというか…。裸同然ですよ、今の私は(笑)。



営業先ではデキる人という顔。会社に戻ったら、社長の顔。ホッとする場がなかったのよ
勝手知ったる事務局内に、オフィスを間借り。
ホント、気がラクです(笑)

もともと、代表の川野さんとは顔見知りで、いつか会員になろうとは思っていたんです。結局、入会したのは2度目の起業をした時。1度目はオフィスを構え、そこに従業員全員が出勤して…というスタイル。それを今は、スタッフ各人が自宅など好きな場所をオフィスにして、打ち合わせが必要な時だけ会う、という形態に変更。拠点になるオフィスは、キープラネット事務局の一部に間借りすることにしたんです。
その理由のひとつには、事務局のある場所が、クライアントの多い新橋というのもありました。でも、最大の理由は、事務局だと気がラクだから(笑)。以前は、オフィスに戻ったら、部下に対して社長の顔をしなきゃいけないし、営業先に行けば、「会社」の看板を背負ってるわけだから、自然と気が張っちゃうでしょ。記を抜ける場がなかったの。だから、勝手知ったる事務局に席を置いちゃおう、と。
営業途中に事務局へ寄って一息入れて、さて、次の営業先へ行くかと気合いを入れ直す。私が不在の間は、電話代行をしてもらう。得意な営業だけに専念できるんです。自分に合った働き方をキープラネットにかなえてもらってますね。