キープラネットのメールマガジン「きぷら開運」は、キープラネット
設立10周年という一つの区切りを迎え、この号をもちまして配信を終
了することになりました。
読者の皆様には、長い間、おつきあいくださいまして、誠にありがと
うございました。編集部一同、心から、心からお礼を申し上げます。
1998年に発足したキープラネットは、前半の5年を任意団体として、
会員のための勉強会やセミナー、また、会員の課題を解決するような
事業を中心に活動をしてきました。
その流れで、後半の5年目にはNPO という法人格を取得し、さらに
「行政の委託事業」をいただくようになってきました。
後半の5年という期間は、キープラネットにとってはまさに、新しい
事業や新しい人との繋がりにより、これまでで一番、発展・成長した
時期でした。
そして、2008年から11年目を迎えるにあたり、
これまではよかった、今もよいかもしれない。
でも、これからキープラネットはどこに向かおうとしているのか?
キープラネットが「NPO法人」として、次にやるべきことは何か?
会員の課題を解決し、会員が喜ぶことは何か?
何をすべきか? と2年位前からいろいろ考えるようになりました。
実績と人脈と活動が広がることで新たな課題や、次のステージへの模
索が始まった時期でもありました。
2005年には「ビジョン検討委員会」を発足させて話し合いの機会をも
ちましたが、なかなか出口は見つかりませんでした。
目先の事業は日々猛烈に忙しく、組織が大きくなるにつれ、有償・無
償スタッフも増え、1人切り盛りによる自身の経営力不足や、NPO法人
としての限界をどこかで感じるようになっていました。
当初は、任意団体の流れのまま、
キープラネットがやるべきこと=会員が喜ぶこと=会員の課題解決
が起業家ネットワーク、キープラネットとしてのミッションだと考え
ていました。
しかし、近年キープラネットに入会する人は、社歴や規模、ビジョン
の違うさまざまな起業家や経営者であり、その人たちが求めているも
のは多種多様で「会員満足」を提供することの難しさにも直面してい
ました。
キープラネットが会員=お客様、として考える以上は、お客様をもっ
と、セグメンテーションをしなければ、今後発展しないだろうと思っ
ていました。会員の7割は、女性起業家であるのに、「女性起業家ネッ
トワーク」とも言えません。また、駆け出し起業家ネットワークであ
れば、その人たちに対するサービスをもっと集中的に出来るでしょう。
でも、キープラネットは、駆け出しからベテランまで、女性も男性も、
NPOも(株)も(有)も合資も個人事業主も、ありとあらゆる人たちが参加
しています。
そんな中で、行き先が見えないのに、目先の事業は忙しい。こんなに
忙しいのに、それでも経営は楽ではなく、2005年、2006年は経営者の
孤独を味わった、非常に苦しい時期でした。
一方で、
会員=お客様=会員サービス事業 をするなら、なぜ、キープラネッ
トはNPO法人なんだろう? という疑問がいつも頭から離れませんでし
た。
そして、この1年間は一新した理事と、新しい活動や事業を立ち上げ
て行く中で、様々なことに直面し、話し合った結果、 NPO法人キープ
ラネットの事業から「会員制サービス事業」にあたる事業を廃止し、
会員制度を見直すことになりました。
これからは、会員の特典やサービスを受けるために入会するのではな
く、会員1人1人が、起業家や経営者の役に立つ、力になる、元気を
提供する、そんなキープラネットの活動趣旨に賛同し、そのキープラ
ネットを維持するために、一定の費用としての会費(年会費12000円/
入会金5000円)を負担していただくことになります。
また、運営方針に対する賛否を表明するための「議決権」をもち、(そ
れを法的に社員と呼びます。)」1年に1度の総会に参加(又は委任状
を提出)することで、会の活動を支えていくことになります。
NPO法人の活動に参加するということは、もらうことより、与えること
で心の対価を得ることだとすれば、生まれ変わるキープラネットは、
本来のNPOらしいNPOに生まれ変わると言っても過言ではないのかもし
れません。
メールマガジンも、きぷら編集部の団結と情熱によって、今年、よう
やく配信部数が3000部を超えました。
これを廃刊するのはもったいないという声もありますが、新しく生ま
れ変わるためには、新しく0から生み出すエネルギーが必要です。
そちらの方がはるかに大変ですが、でも、私たちは起業家ですから、
どんなに大変でも、新しく始めるときには、また最初と同じように、
ないところから創りだして行けばよいと思うのです。
それが起業家であり、創業者精神なのだと思います。
皆様には、またいつか、どこかの段階で情報を発信する価値と必要性
と準備が整ったところで、お目文字出来ればと思っています。
私の文章につきましては、拙いものでお恥ずかしく思いますが、長い
期間お読みいただきまして、本当にありがとうございました。
編集部一同、皆様への深い感謝をしつつ、本日最後の配信とさせてい
ただきます。
本当にありがとうございました。
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