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増田 かおりさん
  藤原信さん 『想いを形に』
※この記事は2007年6月21日配信のメルマガ『きぷら』に掲載されたものです。
    保育士として幼い二人の子どもの育児と仕事の両立に追われる中、突然襲いかかった病気と育児ノイローゼ。
自らの体験をきっかけにすすめてきた保育事業で、一人でも多くの母親の育児や仕事との両立の支援を目指す、株式会社マミーズファミリー代表取締役社長 増田かおりさんにお話をうかがいました。
(インタビュアー:森山貴代)
     
  貴方の仕事内容を教えてください。
     
 

・ベビーシッターの育成・派遣
・託児施設の運営
 

です。今は、大型商業施設や病院・事業所の中など、16ヶ所で託児施設を運営しています。

     
  今の仕事をはじめられたきっかけは?
     
 

育児ノイローゼです
今では高2、中3の娘が、それぞれ3歳と1歳の時でした。
保育士の仕事もしていて、その頃は、いわゆる「キチンとしていた」お母さんでした。

それが仇となり多発性神経炎という病気にかかり、通院しなくてはならない・・・、でも、子どもを置いてはいけない状況に。
育児が原因なのに、子どもから離れられないんです。

そんな時、友人が「一人で病院行っておいでよ。買い物でもしてきたら?」と娘たちを預かってくれたんです。
その帰り道、何年ぶりかに一人で街を歩いて、「こんな時期が私にもあった」と涙がハラハラ出てきたんですね。

そして、「きっと、私みたいな人もいるはず・・」と、「理由を問わないで1時間から預かる託児所」を始めることにしました。 

     
  今の仕事を「辞めよう」「辞めたい」と思われたことはありますか?
     
 

時々、「わぁ・・」と限界を感じることはありますが、「辞める」というキーワードが出てきたことはありませんね。

あっ、でも、夫と離婚届を目の前に、「これからどうするか」と話し合ったことはあります。

     
  仕事のことが原因で夫婦の危機があったのですか?
     
 

夫婦の危機でもあり、事業のピンチでもありました

友人たちと始めた事業も、子育て中の母親たちの様々なニーズに応えるうちにやがて幅広いものになって来ました。知人のワーキングマザーが過労で倒れてしまったことをきっかけに、日中だけの保育ではなく、24時間体制のサービスを目指そうとしました。

そして、新しいサービスを形にするため、必要な資金の融資元と場所まで確保できたのに、友人たちは「主婦の域を超えているので、これ以上はやれない」と言い出し、当時は亭主関白だった夫もまた反対しました。

夫とは何度も何度も話し合いをし、最後は融資の書類に印を押してくれました
そうしてスタートしたのが、年間 360日オープン、24時間体制、いつ登園してもスムーズな保育に入れる「キッズパオ」なのです。

     
  増田さんのお仕事上の夢はなんですか?
その夢を叶えるために何かはじめられていますか?
     
 

夢は、お母さんを日本一!元気にし、子どもを日本一!可愛がる保育所を日本中に作ることです。

そのために私たちなりのこだわりを持っています。

私どもマミーズファミリーは、始めた当時から「お母さんたちに預ける抵抗感と罪悪感をなくしてもらう。」ということを目標にかかげています。ショッピングセンターでの時間制託児ルーム「キッズパオ」も、その一つの例です。

美容院やショッピングなど、ささやかな自分の時間を持つことで母親たちにイキイキさを取り戻してほしい。
24時間体制保育のサポートや、子どもさんが病気の時の別室での「個別保育」などは、母親達の職場復帰・仕事との両立をサポートします。

また子どもに対しては、例えば、松山の「キッズパオあおぞら園(松山)」園では、ドイツのシュタイナー教育という考え方を取り入れたフロア設計をしています。

子どもたちにとって「生活」や「遊び」そのものが教育であり、私たちそのものが教育のひとつであることをいつも心に留め、「微笑み」「語りかけ」「しぐさ」に心を込めて、保育にあたっています。
子どもたち一人一人が、「生まれてきてよかったんだ。」「大事にされているんだ。」 と感じて成長することを願って。

(詳細: http://www.mammys-f.jp/aozora/detail.html) 

     
  「この仕事をやっていて良かった!」と思われた出来事(エピソード)はありますか。
それはいつ、どんな出来事だったのか教えてください。
     
 

それはもう、毎日そう感じていますよ!

最近のエピソードでは、例えば大学院保育所の遠足に行ったときのことです。

その日はお母さんたちも一緒に、外でのお弁当を楽しみました。
子ども達は遠足がうれしくて、朝早くから起きてお母さんのお弁当作りを見ていたらしく、波の音を子守唄にスヤスヤと眠り始めました。

そんな寝顔を見ていると、「保育所やってて、サイコー!」と思うんですよ。

     
  増田さんのお仕事を、「家電」「料理」「文房具」など日常の身近なものに例えるとすればどんなものにあてはまりますか?
またその理由は?
     
 

「電灯」

育児中のご両親になくてはならないサービスを提供。    

暮らしに欠かせないモノ。
そして、明るく照らすモノ、でありたい
です。

     
  仕事をされていて異業種とつながりを持つことはありましたか?
それはどんな業種でしょう?
また、そのつながりによって、新規に延びた販路やビジネスはありますか。
     
 

今は、同業より、異業種から学ぶことの方が多いです。
マーケティングの参考やディスプレイ、サービスセンスなど異業種から学ばせて頂いています。

例えば、ホテルのホスピタリティサービス。顧客の嗜好や滞在目的などの情報を共有しているリッツカールトンでは、朝食のメニューにはないにもかかわらず、私の顔を見ると、必ず「ハーブティ」を用意してくれます。

また、部屋のデスクには、私が使っている携帯電話会社の充電器が置いてあります。(これは、以前充電器を借りたときから毎回)

こんな細やかなサービスを取り入れるためにはシステムが必要だと思います。

また、レストランのサービスでは、青山のカシータ。まず、入店と同時に名前で呼ばれます。そして、場合によっては、イニシアル入りのナプキン、名入れシャンパンが用意されています。このようなサプライズとパーソナルサービスの仕組みを参考にさせて貰っています。

私どもで伸びた具体的なビジネスとしては、システムでしょうか?
「人」が提供するサービスに「ITシステム」が関与することで、目で見える仕組みやサービスが実現しつつあります

 

     
  最後に、後輩起業家にむけて、何かアドバイスやメッセージをいただけますか。
     
 

私が起業する前、パソナグループの南部靖之さんとソフトバンクの孫正義さんが出演するテレビ番組で、南部さんが、やりたいことをやり遂げることをはしごに例えるお話をされていました。

「やりたいこと」=「2階」に昇るには、はしごをかければいい。
もし、そのはしごで2階に行けなかったら、はしごを変えればいい、という「はしごかけ発想」です。

私はこのはしごかけ発想で、いつもピンチの時にも救われているような気がします。なので、はしごをかける、はしごを変えることが大切だと思います

     
   

---[DATA]------------------------------
株式会社マミーズ・ファミリー
代表取締役 増田 かおり (ますだ かおり)
http://www.mammys-f.jp/index.html   

所 在 地: 本部:愛媛県松山市
東京オフィス:東京都渋谷区

キープラネット入会:2005年4月

●出身地:愛媛県松山市
●独立年月:1994年5月 

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