「会社存続の危機」が、大きいものでは3回ありました。
1回目は設立当初です。
自分も含め、スタッフ4人分の給与を、計算では月々の売上でなんと
かやっていける予定でした。しかし、給与の支払いは売上を回収する
前にしなければならなかったので、あっと言う間に資本金をくいつぶ
し、資金ショートとなりました。このころは、開業1年未満なので銀
行も融資をしてくれず、生命保険の払戻金を担保に借りたり、親や親
戚から融通してもらったり、全部で100万円程度の借金をしてなんとか
持ちこたえました。
回収のタイミングやキャッシュフローのことなどわかっていたつもり
でしたが、駄目でした。
2回目は設立4年目
非常に好調なときに社員を一気に増やしたことが失敗でした。
「このまま勢いに乗って」と強気な判断が裏目にでました。このとき
は、残業代カット、自分の給与もカット、社員とのコミュニケーショ
ンを増やし不満や意見を吸い上げる。そして、 LogChaser の立ち上
げなどでなんとか乗り切ることができました。その後、利益もあがり、
カットしていた残業代も払うことができました。
これらのことは、「きぷら 開運092号」で詳しく書いています。
http://blog.mag2.com/m/log/0000025431/90954323.html
そして3回目の危機は2年前。8期目後半から9期目にかけてです。
開発と営業を担当していた社員二人が同時期に会社を辞めることにな
りました。そのうちの一人は社員の中でもリーダー的存在で、社員か
らも慕われていたし、設立メンバーの一人でもあり、私の右腕でした。
二人が同じ時期に辞めることになったのは、示し合わせた訳ではなく、
たまたま二人とも「違う職場を経験するために転職するには、年齢的
に今がぎりぎり」という思いだったようです。
二人減ったことで、営業力・開発のキャパが落ちました。
これは当然なのですが、営業というのはその担当者が退社してから売
上が減るのではないんです。退社する、と決めたときから、新規の仕
事を取ってこなくなります。なので、担当者が退社する前から会社の
売上は落ち始めました。
また「○○さんが、辞めるなら・・・」と連鎖して、退社する社員が
出てくることも充分予想ができました。私や社員が頼りにしていた人
が辞めるということで、会社の将来が不安になるということもあった
と思います。
ここでしたことは、社員一人一人とじっくり話したことです。
「絶対にやっていける」と話ました。
また、改めてみんなの不満や意見を吸い上げ、できることは改善して
いきました。
営業には、昔からの知人が入社してくれて、大活躍してくれました。
これは今でも続いています。
開発者は現在も募集中です。
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