■悴田先生の講演「頭の中を企画整理する」に参加して
私たちは日々いろいろな事を発想しています。中には名案と呼べるものもあるでしょ う。しかし、思いつきのレベルのままでは他者に対する説得力を持たず、頭の中のひら めきは、いとも簡単にその姿を変えてしまいます。折角のひらめきを理想的な形にとどめ、企画として他者を説得できるところまで洗練していくためには一体何をしたら良いのでしょうか。悴田先生の講演の中にはいくつもヒントがありました。その中で印象に残ったものをご紹介します。
1)コンセプトの確立と企画の妥当性。
顧客のニーズをしっかり把握した上で全体に通じる基本コンセプトを確立し、自分の企画の妥当性を論理的に説明できるようにする。
2)仕事の仕組み作りとノウハウ化。
チェック・シート、フォーマット・シート、マニュアル、テキスト、パッケージ化によって業務をノウハウ化する。
3)ノウハウの活用。
このノウハウはプロとしての自分を相手に認識させるツールにもなり、これを話せば雑談中でさえも情報の発信、つまり営業ができる。
これらはほんの一例ですが、このように意識の持ち方、考え方そしてすぐにでも実践できる具体的な方法も今回の講演の中に折り込まれていました。また、プレゼンテーションについても様々なお話がありました。中でも「誰かに会わせてもらえるだけでも、それはりっぱなプレゼンテーションの機会。名刺交換もぼーっとしていないで必死で情報発信すること。」という先生のお話には、はっとさせられるものがありました。なぜなら名刺交換は営業のプロセスの入口、一通過点として取り敢えず様子を見るという認識しか自分が持っていなかったことに気付かされたためです。これはまさしく一期一会の心得、その瞬間をのがしてはならないということですね。悴田先生とは一期一会を心得ながら、このあとのマーケティング道場で何度もお会いすることになりそうです。
マーシャル理恵子(会員)
(※この文章は会報誌上で編集中のミスにより不完全な状態で掲載されてしまいました。ここにお詫びと訂正をし、全文正しく掲載させていただきました。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。)
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