うちの息子がお世話になった保育所は、働く親が作った無認可保育園からスタートし、様々な活動をして区に認定を働きかけて、頑張ってきたたんぽぽという保育園です。
http://www.geocities.co.jp/SweetHome/9195/index..html
このたんぽぽは、今年で設立から30年になり、2月にはホテルで盛大なパーティーを行いました。4人の先生方も、ずっと一緒にこの30年間をお互いに支えてやってきた仲間で、私も久しぶりに同期にも会ってきました。
息子が卒園してからもう13年も経っていますが、去年は、たんぽぽが任意団体から法人化するにあたり、新規事業のことなど、経営チームの相談にのってほしいということで、半年ほどいろいろ意見出しに通っていたのでした。(もちろん、完全ボランティアです)
それで一昨日は、このたんぽぽが、区の認証された保育施設になるために、必要な工事を終えて、改装工事慰労会があるからおいでと呼ばれて行ってきたのでした。
配管設備工事をしてくれたおじさんや大工さん、電気関係のじいちゃんやとにかく、年取った職人さんが5−6人いて、大家さんの老夫婦も2人来てくれて、田舎の寄り合いみたいな感じで、飲んだり喰ったりして帰って来たのでした。
職人さんだけでなくて、保育者の先生達も、いつもとっても素朴で優しくて、同じ空間にいるとこちらまで優しい人になれるような、そんな気になるんですね。いつもこれを感じるんです。それがよくて行くのかもしれません。
保育内容も、あったかいんです。手作りで、お昼とおやつを出してくれるんです。アレルギーの除去食も個別に作ってくれます。
<食事>
・ひえごはん
・みそ汁
・白身魚の煮つけ
・白菜と春菊の煮びたし
<おやつ>
・野菜グラタン
・くだもの
<食事>
・きびごはん
・野菜スープ
・青菜とにんじんののりまき
・かじき大根の煮つけ
<おやつ>
・フワフワロックケーキ
・スープ
どうです? 粟ひえきびの主食なんですよ。
開所以来、30年、ずっと変わらず、1人1人の子どもにあわせて、手のこんだ保育をしてきたのです。
その当時、私は行きすぎたマクロビオティックをやっていましたから、こんな食事を出してくれる保育園に出会った偶然に、本当に驚いたものでした。
でも、なかなか経営が厳しいんです。
本当に、いつも大変で、バザーもやるし、寄付も募るし、先生方の給料も安くて、私からみたら、こんなにいい“強み”をもった保育園は、今時あまりないのになー、もっと、この強みを発信していけばいいのにとすごく思うのですが、先生方にはそれがわからないんですよね。とってももったいないことです。
そんな中で、30周年のまとめを兼ねて、昔理事だったメンバーが集まり何が出来るか、誰がやるか、なんてことを話し合ったのでした。
新事業をみんなで話しながら、本当に、私にもう少し余裕と力があったら、事業部をやらせてほしいと思いました。
30年間に、毎年子ども達が卒園して、卒園生ネットワークだって600人を超しているんですよ。
働くお母さんだけでなくて、地域で自分で子どもを育てているお母さんのための離乳食指導だって、おむつはずし対策だって、病児保育だって、残業時の保育園二重お迎えだって、事業として出来るんですよね。セミナーにしたり、600人もいる卒園生たちへ物販できる可能性だってあります。
本当に、もったいないくらい、事業のネタがあるのにな〜って去年からずっと思っていたのでした。でも、子育て中の地域のお母さんを相手にするのでは、ビジネスとしては、なかなか厳しいだろうなということもあって、どうすれば、先生方が30年もかけて作ったノウハウを地域に還元し、そのことで少しでも収入につながるかな〜と考えていました。
今年7月から「イベントコーディネーター養成塾」を始めるのですが、これは、こんなたんぽぽみたいな、いい活動をしているところの、セミナー事業や、小さなイベントの準備を全部してあげられる事務局になってあげれば、可能になる。しかも、その段取りをすることは、起業家になるためには、実践する場として、ものすごく有意義だということに気がついてことが発端でした。
NPO事業研究会も、そのあたりから、考え出したものでした。
起業家が次のステージにあがっていくためにも、一つのイベントは重要なキーポイントになります。
本人が無理ならば、代わりに事務局をやってあげましょう!
それを本業のビジネスとしてやってくれる人がいれば、こんなに助かることはありません。
いい仕事をする人たちを応援したい!
きちんと儲けて、次に続く若い保母さん達に昔ながらの温かい保育を伝承してほしい、労働環境をもっとあげてほしい・・・そんなことを考えていると、力がまたまたどこからか出てくるような気がします。
(労働環境をあげてほしいなんて、川野さんに言われたくないって、また聞こえてきそうな・・へへ(笑))
キープラにとっても良し、たんぽぽにとっても良し、起業したいと考えている人にとっても良し。
このイベントコーディネーター養成塾は、時間はかかるかもしれないけれど、私のモチベーションをあげるには、なかなかいいビジネスプランだとおもっているこの頃です。
セミナーやイベントを開催するには、WEB製作者や、お金の管理に強い人、映像などに強い人、ネットでPR出来る人、その他個別の能力をもった人も必要です。
これから、何かを始めたいと思っている腹の据わった女性や自分に一体何ができるか、チャレンジしたいと考えている女性は眠っている能力を引き出すために、是非参加してほしいと思います。
NPO法人 キープラネット代表 川野真理子
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